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eラーニングが大手法人を中心に伸びる中、当初期待の高かった個人向け市場は今ひとつだ。
理由としてあげられる点は、「家庭での通信インフラが未整備」「コンテンツが不足」「ネットで学習するのに抵抗がある」等々。どれもあたってはいるが、この数年でユーザ側の意識と利用環境は着実に変化している。利用環境はブロードバンドの普及で確実に改善されている。コンテンツもいまだ玉石混交だが、PCスキルと資格ものだけ時代から趣味や実益を兼ねた習い事まで幅広くなってきた。オンラインのみの学習の不備をカバーするため、教室学習との併用も増えている。通学型MBAコースより高額なオンライン・コースも、ブランド力があれば売れている。また、私の周囲を見ても、ネットでの学習に抵抗感を持つ人は確実に減っている。ただ、無料コースを試した人は多々いるが、使い勝手を問題にして続けない人が多いのも事実である。
企業内教育でのeラーニングなどと比べて、強制力の弱い個人向けeラーニングは、内容と提供方法により工夫がいる。ポイントになるのは、「ユーザの視点」である。
筆者は約10年前から、欧米や日本のCD-ROM教材からWBTまで個人で試してきたが、一ユーザとして、コンテンツの作り方や提供形態に違和感をおぼえる例は少なくない。そういう場合、「このコースの提供側が、実際に自分で学習したことがあるのか?」と甚だ疑問に思う。実際に自分でお金を払って使っていると、「この内容ならFlashは不要でテキストにしてほしい」「講師の動画は不要で音声とテキストだけなら、PDAに入れて持ち運べるのに」など、改善してほしい点がどんどんでてくる。
個人向け市場を狙うなら、まずは提供者側が「自分でコース終了まで使い続けることができる」「自分で支払ってでも使いたい」サービスを提供しているのか、再検討が必要だ。最近は、モバイル学習など個人向けに適した提供形態も可能で、工夫できる余地はまだまだある。潜在的に巨大な個人ユーザ市場を開拓できるかは、実は身近なところにヒントが隠されている。
ラーニング・テクノロジー・ネットワーク(LTN) 事務局
大嶋 淳俊
* 本コラムの第1回〜第4回は、日本経済新聞社 NIKKEI NET eラーニングソリューションメールに、
筆者が掲載した文章です。
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