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■ LTNコラム

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LTNコラム No.2 (2003.5.19)

2003年のeラーニング(2)
〜「モバイル・ラーニング」の可能性〜

 

 最近、次世代のeラーニング手法として期待が高まっているのが、携帯電話やPDAなどモバイル端末を活用した「モバイル・ラーニング」である。数年前からその可能性について関心を持たれ、試験利用は数多くあったが定着しなかった。
 なぜ今、あらためて注目を集めることになったのであろうか? その理由は、「モバイル技術の進歩」と「ブレンディング思考の適用」にある。
 これまでのモバイル端末は、「軽く持ち運びに便利」、「PCより操作が簡単で起動が迅速」、「PCより安価」といったメリットがある反面、「CPUの処理速度が遅い」、「画面が小さい」、「オンラインでの利用が困難」といった問題を抱えていた。しかし、近年の著しい技術進歩により、CPUの飛躍的な高速化、ワイヤレス通信による常時接続、動画コンテンツの閲覧の実現など、学習ツールとしての利便性は確実に高まっている。
 もちろん、モバイル端末単体で出来ることは限られる。そのため、ブレンディングのツールの一つとして見直した結果、大きな組織での利用の可能性が広がった。北米の飲料メーカーや製薬会社などの大企業では、集合研修やWBTシステムの補完ツールと位置づけて反復学習や営業支援ツールとして利用している。北米やアジアの大学でも同様な利用が着実に増えている。
 また、これまで伸び悩んでいたBtoC向けeラーニング市場の開拓手段として期待されている。既存サービスでも、「すきま時間」に英語学習や資格試験学習を行うといった個人向けのものが多い。筆者も数年前からPDAベースで幾つか試しているが、徐々に「使えるレベル」の製品が増えている。
 2002年末の時点では、この分野の日本の同サービス提供企業は約20社程度と限られており、コンテンツ数や、利用方法ともまだまだ開拓の余地は大きい。
 モバイル・ラーニングは既存のeラーニングではカバーできなかった市場を取り込み、新しい学習形態を開拓する可能性を秘めており、2003年のトレンドの一つとなろう。

 この連載コラムでは、これからのeラーニングを見るポイントを取り上げており、次回も新たな視点を提供したい。

ラーニング・テクノロジー・ネットワーク(LTN) 事務局
大嶋 淳俊

* 本コラムの第1回〜第4回は、日本経済新聞社 NIKKEI NET eラーニングソリューションメールに、
  筆者が掲載した文章です。


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