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今回は、筆者のユーザー体験に絡んで少々昔話をしたい。
筆者は、まだ「eラーニング」という言葉がなく「遠隔教育」と呼ばれていた1990年代前半から今日まで、北米やアジアのマルチメディア教材をいろいろと試して(集めて?)きた。最初はCD−ROM教材が殆どだった。米国の大手研修団体の作成したCD-ROMは、米国で購入して日本に持ち帰ってみてびっくりしたが、中は殆どHTMLファイルで、ただのウェブサイトを切り取ったような代物だった。この手のCD-ROM“教材”が多い中で、確か1990年代後半に買ったハーバード・ビジネス・スクールのCD-ROM版ケーススタディは圧巻だった。値段も高かったが、しっかりとシミュレーションの要素が組み込まれていた。テーマは「ネゴシエーション」を軸としたものや、「異文化マネジメント」などで、動画と図表を交えてわかりやすく制作していた。状況設定も多彩で、オペラ歌手の代理人であったり、文化的背景が異なる部下を持った上司であったり、ユニークなものであった。(同じ内容は、その後、調査会社の社内研修で使われたり、動画抜きのオンラインサービスで提供されているらしい。)
また、数少ない好例は、1997年頃に筆者が受講した北米大学院のオンライン・コースだ。テキストと併用したシンプルな仕組みだったが、学習プロセスがよく練られているし、世界中から登録者がありなかなか面白かった。ただし、これは仕組みというよりは、参加者が多彩で能力も高かった点が大きかったのかもしれない。
このほか、ゲーム制作会社などが、経営シミュレーションゲームを出しているが、繰り返しやろうとは思わなかった。また、特にヒット作品というのも聞いたことない。
筆者も業務でeラーニング・コンテンツをいくつか作ってきたが、本を書くよりよほど大変だと思っている。だからこそ、優れたコンテンツやコースを見つけると、制作者に敬服の念を抱く。
今日も優れたコンテンツをさがしている。
ラーニング・テクノロジー・ネットワーク(LTN) 事務局
大嶋 淳俊
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